【Blender】Cyclesでオブジェクト+影(床面等)でレンダリングする方法【覚書】

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BlenderのCyclesで他の素材と合成するためにオブジェクト+影で書き出す方法。

ポイントはオブジェクトと影の落ちる床面を別のレイヤーに分けて配置し、その配置に沿ったレイヤーを使ってレンダリングしてやること。また、Compositingでは主に影用のレンダーレイヤーから派生する各コンポジットノードがどのような流れになるかを把握しておく。

ちなみに場合によってはオブジェクトのみ、影のみでそれぞれレンダリングして保存し、Gimp等の画像編集ソフトで合成してやってもいい。

 

コンポジットノードは何を使用して、どこに何を繋ぐかが重要。ただ結構、複雑なので詳細はその都度、画像を参照のこと。

基本的な手順

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  1. オブジェクトのモデリング、マテリアルの設定、光源の配置を行う。
  2. 影を落としたい床面等を追加する。このとき、影を落としたい床面等は別のレイヤーに配置、あるいは移動する。
  3. プロパティのレンダーレイヤーで、レンダーレイヤーの追加を行い、影用のレイヤーを作る。
  4. オブジェクト用のレイヤー、影用のレイヤーでそれぞれ対応するレイヤーを指定する。※1
  5. 影用のレイヤーを指定した状態で、パスの『影』にチェックを入れる。
  6. スクリーンレイアウトをCompositingにして、コンポジットノードを作成する。※2
  7. プロパティのレンダーの中にあるフィルムの『透過』の項目にチェックを入れ、保存形式がRGBA、保存形式がPNGになっていることを確認してレンダリングを行う。

 

※1の詳細(レンダーレイヤーの設定)

オブジェクト用のレンダーレイヤー 影用のレンダーレイヤー
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レンダーレイヤーのレイヤーの項目にある『シーン』、『レイヤー』、『マスクレイヤー』はモデリング時に使用したレイヤーにそれぞれ対応している。

今回使用したレイヤーは左上がオブジェクト、左下が床、上段の左から二番目が光源を配置したレイヤーになっている。暗転している部分が使用中のもの。

 

オブジェクト用のレンダーレイヤーではシーン全てを選択しているものの、レイヤーでは上段のふたつ(オブジェクトと光源)が指定されており、影用のレンダーレイヤーではシーンは全て選択されているものの、レイヤーでは上段の左から二番目と左下(光源と床面)が指定されている。

 

また、影用のレンダーレイヤーではパスの項目の『影』にチェックが入っている。これはコンポジットノードでレンダーレイヤーを追加したときの出力項目に対応している。

影のチェックなしの場合 影のチェックありの場合
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レンダーレイヤーの『影』の項目のチェックの有無によるコンポジットノードのレンダーレイヤー(入力)の出力項目の違い。

左は影の項目がないけれど、右はしっかりと影の項目がある。

※2の詳細(コンポジットノードの設定)

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何がどこに繋がっていて、どのような値なのかが重要なので上の画像を参考に……。

まず基本的にはオブジェクト用のレンダーレイヤーと影用のレンダーレイヤーの2つの源流があり、最終的には完成形となるコンポジット(画像だとビューアーにも……)へと至る。

オブジェクト用のレンダーレイヤーはこの場合、特に何かをする必要がないので、最終出力である『コンポジット』直前の『アルファオーバー』に直接繋いでいる。

一方、影用のレンダーレイヤーは床面に落ちる影と床面がレンダリングされてしまっているので、邪魔な床面を消す必要があり、そのために幾つかのノードを使用している。使用しているノードは……

 

  1. 入力のレンダーレイヤー(影用)
  2. カラーのアルファオーバー、係数0.5
  3. カラーのミックス、減算
  4. コンバーターのアルファ設定
  5. カラーのアルファオーバー
  6. 出力のコンポジット(ビューアー)

 

入力から出力まで含めると、計6個。ビューアーでそれを確認した様子は下の画像。×付近の濃い灰色部分が、影のみでプレビュー表示されたもの。

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ちなみに必ずしもこの計6個のノードで床面を取り除かなければならないというわけではない。

 

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アルファ設定を使用する代わりにルミナンスキー+カラーバランスを使用して床面を削ってみたもの。出力される画像が微妙に異なるけれど、似たような状態になる。

また、状況に応じてカラーキーやクロマキー等を使用しても可。ただし、使用するフィルタによってノードの構成は変わる。

 

写真等との合成

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これまでの状態のものを拡大縮小したり移動させたりして写真と合成してみたもの。ただ、これはBlender上で合成しているけれど、オブジェクト+影のままで一旦出力(保存)した後に多機能なGimpの画像編集ソフトで合成したほうが色々調整したいときにはそちらのほうが便利かもしれない。

 

ちなみに上の状態だと、写真の焦点位置(デジカメで撮影時のもの)が奥の方にあるのに対して、カメラ(Blender)の焦点がオブジェクトに合わせられているので、レンダリングされた画像がはっきりしすぎている。

その焦点位置等を考慮してぼかし等のフィルタを追加したり、レンズの焦点(Blenderのカメラ)を奥のほうに持って行ってやると、写真に馴染むはず……たぶん。

 

 

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